半年ぶりに受けたTOEICの結果を開いて、僕は少し笑ってしまった。
| セクション | スコア | 満点 |
|---|---|---|
| リスニング | 490 | 495 |
| リーディング | 290 | 495 |
| 合計 | 780 | 990 |
リスニングはほぼ満点。なのにリーディングは半分ちょっと。200点差という、教科書に載っているどのモデルとも違う、いびつな形をしていた。でも、この歪みこそが、外資系の現場で英語を使ってきた僕の“リアル”そのものだった。今日はこのスコアを、正直に分解してみたい。
675点で外資に挑み、730点で伸び悩んでいた
2025年、僕は国内医療機器メーカーから外資系医療機器メーカーへ転職した。挑み始めた頃のTOEICは675点。外資というと900点近い猛者ばかりを想像するかもしれないが、実際に僕を救ったのは点数ではなく「現場で通じるかどうか」だった。
その前年、2019年には英検準1級を取っていた。外資に転職した前後でスコアは730点まで上がった。ただ、そこからは伸び悩み、半年前に受けたときも、やはり730点だった。
英語コーチングも試したし、本でも自習した。それなりにお金も時間もかけた。それでもリーディングは重いままで、総合点は730から動かなかった。
会議で感じた「ビジネス英語の弱さ」と、方針転換
その伸び悩みの中で、ずっと引っかかっていたことがある。海外の同僚や、社外の外国人とのミーティングだ。日常会話や社内のやり取りは問題ない。でも、込み入ったビジネスの議論になると、言いたいことに言葉が追いつかない瞬間がある。「聞けてはいるのに、返しが弱い」——その手応えのなさが、ずっと喉に刺さった小骨のようだった。
そこで今年(2026年)の7月から、それまで週1回だったオンライン英会話を、ビジネス英語に特化した「ビズメイツ(Bizmates)」に切り替え、毎日25分・最低でも週3回以上に増やした。特別なTOEIC対策は一切していない。ただ、トレーナーとビジネスの話を英語で続けただけだ。
結果:もともと強かった“耳”を、満点近くまで詰めた
そして受けたのが、今回の780点。内訳を見て腑に落ちた。リスニング490。伸びたのはここだった。
とはいえ、これは“耳が急に開花した”という話ではない。僕のリスニングはもともと400点台——現場で英語を聞いて使い続けてきたぶん、昔から相対的に強い方だった。その強みを、この3ヶ月の実会話でさらに詰めて、満点近くまで持っていった。派手な変身ではなく、強みの上積みだ。
それでも収穫は大きかった。半年前まで730だった総合点を押し上げたのは、高いお金を払った対策ではなく、毎日25分の“実会話”だったのだから。逆に言えば——リーディングの290は、ほとんど動かなかった。
リーディング290の正体は「時間切れ」
白状すると、リーディングは時間切れだった。後半の長文(Part7)を、最後まで解き切れなかったのだ。会話をどれだけ重ねても、「長文を速く読む筋肉」は別物だと痛感した。ビジネスの議論で耳と口は育つが、制限時間内に大量の英文を処理するスピードは、それ専用のトレーニングでしか伸びない。
だから今、僕は文法・語彙のスピードを上げるために『でる1000問』(TOEIC L&R 文法問題集)を回し始めた。会話では埋まらなかった穴を、ここで塞ぐつもりだ。
「お前は英語を“使える”。でも、英語を“速く読む”訓練はしてこなかった」
痛いほど、その通りだった。
「使う英語」と「測る英語」は違う
僕のスコアが証明したことは、シンプルだ。
- リスニング490=実務で英語を使い、会話量を積めば、耳は着実に伸ばせる。お金より“量と頻度”。
- リーディング290=仕事で困らなくても、“試験の読解スピード”は自動では上がらない。専用の対策が要る。
「使える英語」と「TOEICで測る英語」は、重なるようで、重ならない部分がある。僕のL490/R290は、その境界線をそのまま可視化していた。
次の目標は890。でも、正直に言うと
リーディングを400まで上げれば、合計は890に届く。数字としては、そこを狙いたい。ただ正直に言えば、実務ではもう、以前ほど困っていない。ビズメイツを始めてから、会議での“返しの弱さ”は明らかに減った。だから僕にとってリーディング対策は「仕事のため」ではなく「もう一段、上に行くための投資」だ。
もし今、同じように「話せるし聞けるのに、なぜかリーディングだけ低い」という人がいたら、それは弱点ではなく、あなたが“使う英語”側で英語を伸ばしてきた証拠だと思う。恥じることは何もない。
あとは、読むスピードという最後のピースを埋めるだけ。僕も、そこに取り組んでいる途中だ。そして、もしこの記事があなたの背中を少しでも押せたなら——まずは自分のスコアの内訳を開いてみてほしい。リスニングとリーディング、どちらが低いかで、次にやるべきことは正反対になる。歪みは、恥ではなく、地図だ。
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📚 使っている教材・サービス
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- 📗 リーディング(Part5文法)対策に:TOEIC L&R TEST 文法問題 でる1000問
- 🎧 ビジネス英会話:ビズメイツ(Bizmates)※オンライン英会話
臨床工学技士として急性期医療の現場を経験し、その後、日系・外資系の医療機器メーカーへ転身。現在は医療業界に身を置きながら、投資・資産形成と英語学習を実践。医療職の視点で「現場のリアル」と「お金・キャリアの守り方」を発信しています。

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