前回の記事で、僕はいびつなTOEICスコアをさらけ出した。リスニング490、リーディング290。「使う英語」で耳は育ったけれど、「測る英語」の読解スピードだけが置き去りになっている、という話だった。
▶ 前回:TOEIC「L490/R290」——この歪んだスコアが証明した“使える英語”の正体
今日はその続き——取り残されたリーディングを、これからどう攻めるかを書く。先に正直に言っておく。これは「こうやってR290が上がった」という成功談ではない。僕はまだ、その真っ最中だ。だからこれは、同じ壁の前に立つ人へ向けた「作戦メモ」だと思って読んでほしい。
告白:僕のリーディングは、ずっと時間が足りない
TOEICのリーディング(Part5〜7)は75分。僕はこの75分を、毎回“使い切れずに”終わる。後半の長文(Part7)にたどり着く頃には時間が溶けていて、最後の数問は読まずにマークを塗るだけ——いわゆる「塗り絵」だ。
実力で解けなかったのではない。時間切れで、解く機会すら失っていた。R290の正体は、ほぼこれだった。
なぜ「使う英語」ではリーディングが伸びないのか
毎日英語で会議をしていれば、耳は育つ。これは前回書いた通りだ。でも、いくら会話を重ねても、「長文を速く読む力」はほとんど伸びない。理由はシンプルで、使う筋肉が違うからだ。
- 会議・会話 → 聞いて、反応して、話す(耳と口の瞬発力)
- TOEICのリーディング → 制限時間内に大量の英文を正確に処理する(目の処理速度)
仕事で英語に困らない人ほど、「読む速さ」を鍛える機会がないまま来てしまう。僕がまさにそれだった。
“時間切れ”の構造を分解する
リーディングで時間が足りなくなる人は、だいたい前半で時間を溶かしている。
- Part5(短文穴埋め・文法語彙):1問に悩んで20秒以上かけてしまう
- Part6(長文穴埋め):文脈を追いきれず読み直す
- Part7(長文読解):ここに来た時点で残り時間がほぼない → 塗り絵
逆に言えば、前半(Part5・6)を速く正確に抜ければ、後半(Part7)に時間を残せる。配点の重いPart7で“解く機会”を取り戻せる。これが攻略の芯だ。
社会人のための処方箋3つ
処方箋①:文法・語彙の「瞬発力」を上げる(=僕が今やっていること)
Part5は、知っていれば一瞬で解ける問題が多い。悩む=知識が“瞬時に出る形”になっていない、ということ。
僕は今、文法問題集『でる1000問』を回している。狙いは知識を増やすことより、「見た瞬間に答えが出る」反射速度を作ること。ここが速くなれば、前半の時間が丸ごと浮く。
処方箋②:時間配分を“先に決めておく”
本番で時間を測るのではなく、各パートの持ち時間をあらかじめ決めて体に入れておく。目安はよく言われるこの形だ。
- Part5:1問20秒前後でさばく(悩んだら即マークして次へ)
- Part6:各文書あたりの上限を決める
- Part7:残り時間を“全部”ここに注ぐ
「わからない1問」に固執して、後半の“解けたはずの3問”を捨てるのが最大の損。これを仕組みで防ぐ。
処方箋③:英語を「目で浴びる」量を増やす
耳は会話で浴びてきた。でも目で英語を浴びる量は、僕は圧倒的に足りていなかった。読む速さは、結局は“読んだ総量”に比例する。ニュースでも、仕事の英文資料でも、量を意図的に増やす。ここは僕自身、これから本腰を入れる部分だ。
僕の作戦と、次の目標
まとめると、僕の作戦はこうだ。
- ①でる1000で前半(Part5)の瞬発力を上げる
- ②時間配分を先に決めて、Part7に時間を残す
- ③目で英語を浴びる量を増やす
目標は、リーディングを400まで引き上げること。そうすれば合計は890に届く。繰り返すが、まだ結果は出ていない。これは走りながら書いている、途中経過のメモだ。
でも、やるべきことははっきりした。R290は「頭が悪い」のではなく、「読む速さを鍛えてこなかった」だけ。鍛える場所が分かれば、あとはやるだけだ。もしあなたのスコアも「聞けるのに読めない」形をしているなら、今日の3つ——瞬発力・時間配分・浴びる量——のどれか1つから始めてみてほしい。僕も、同じスタートラインにいる。次は、結果を持って戻ってくる。
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📚 使っている教材
※本セクションはプロモーションを含みます。紹介する教材は報酬の有無にかかわらず、筆者が実際に使って選んでいます。
- 📗 Part5の瞬発力づくりに:TOEIC L&R TEST 文法問題 でる1000問
- 📘 語彙の底上げに:TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
臨床工学技士として急性期医療の現場を経験し、その後、日系・外資系の医療機器メーカーへ転身。現在は医療業界に身を置きながら、投資・資産形成と英語学習を実践。医療職の視点で「現場のリアル」と「お金・キャリアの守り方」を発信しています。

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